
Network Engineer
SAEKO
OTANI
ネットワークエンジニア
ネットワーク分野 / 監視・制御
- 大谷 瑳江子
- 2019年入社 / 人間文化研究科修了
通信装置の監視を通して
「つながる」を守り支える。

電話関連のサーバ群を
24時間365日体制で監視。
私が所属している「ネットワークサービスオペレーションセンタ(NSOC)」は、NTT西日本が保有する通信装置すべての監視業務を担う部門。担当はサービスごとに分かれており、私は一般電話サービスとひかり電話サービスの担当として、関連するサーバ群を24時間365日体制で監視しています。故障発生時には、サーバにアクセスして復旧コマンドを投入したり、現地に赴く作業員の手配や指示を行ったりといったリモート対応も実施しています。
いわゆる黒電話の時代から変わらないアナログの一般電話と、デジタルのひかり電話では、装置のありようも求められる技術もまるで違います。NTTフィールドテクノ内でも両方の知見を持つメンバは限られていますが、私はアナログ・デジタルの両方に対応できる、言わば「ハイブリッド」技術者の第一号。そのプレッシャーを感じつつも現在、次に続くハイブリッド技術者を育てるべく、後輩指導にあたっています。
一方で、故障発生時にさらに迅速・正確な対処ができるよう、AIを採り入れた「ゼロタッチオペレーション」といった自動化の推進にも取り組んでいます。

コロナワクチンの電話予約対応で
再認識した意思決定のスピード感。
「電話」というサービスの保守が他のサービスと異なる点として、世の中の情勢・トレンドに影響を受けやすいということがあります。たとえば、人気イベントのチケット購入や流行りのお店の予約などで、特定の番号に電話が殺到した際でも、同じ交換機につながっている他の番号の電話に影響が出ないよう、タイムリーに個別対応を行う必要があります。
中でも大変だったのが、コロナワクチンの電話予約でした。想像をはるかに超える量の電話が、特定日時・特定番号に集中して発信されました。しかも、受付方法は市区町村単位でさまざま、かつしばしば変更されたため、その対応は困難を極め、NSOCも体制の変革を迫られました。
私は現場の担当者として、オペレーションを変える取り組みを進めていましたが、ありがたかったのは会社の意思決定のスピードでした。現場の状況を理解し、即座に手を打ってもらえたので、私たち現場メンバはかなり動きやすくなりました。全体としては大きい組織ですが、こうしたスピード感のある対応は、平時から関連部門の間でしっかり連携することにより、信頼関係を築いているからに違いないと再認識した出来事でした。

新しい知識と技術を身につけ、
それを存分に発揮できる環境。
「新しいことを学び、自分でできるようになる」。この繰り返しがわたしの一番のモチベーションです。情報系の出身ではない私にとって、情報通信の世界はまさにゼロスタートでしたが、だからこそ入社以来、研修や実務を通して無限に勉強することができ、そこにおもしろさを見出しています。特にアナログ電話の知識は、汎用性のある一般ITの知識とは異なり、ここでしか学べないニッチな分野なので、知的好奇心を大いに刺激されます。
さらにこれからの10年に目を向ければ、寿命を迎える古い装置から新しい装置への入れ替え時期となります。そのオペレーションを引っ張っていくのは他ならぬ自分。たとえ若手でも、知識と行動が伴えば十分認められ、任せてもらえる環境がここにはあり、それが仕事のやりがいにつながっています。
また、社会的貢献度が高い仕事であることも、私にとって重要なポイントです。装置の故障だけでなく、地震や台風など災害時の早期サービス復旧が自分たちのオペレーションにかかっていると考えると、責任を感じるとともに、その使命感で背筋が伸びる思いです。
入社動機
私の就職活動の主軸は、「福利厚生」と「勤務地」の2つでした。圧倒的にライフ重視です。NTTグループなら福利厚生や安定はまちがいないと思っていました。また、会社を知ったきっかけとなった説明会や、その後のインターンで会った社員が、皆フランクな雰囲気だったのが決め手になりました。
目標・夢
技術者としては、関連部門のメンバから頼ってもらえるような知識と技術を身につけ、会社のこれからに貢献したいと思っています。一人の会社員としては、将来自分の下に部下がつくような立場になった時、「部下を守れる上司」になりたいです。
オフタイム
コロナ禍前は海外旅行が好きで年4〜5回行っていましたが、今はそうもいかないので家で映画やドラマを見ています。サブスクリプションの放送サービスを4つくらい契約していて、今は世界の貸別荘を紹介する番組がお気に入りです。55インチの4Kテレビを買ったので、大画面で楽しもうと思います。