


まず大学院修了後に入社したのはIT系の企業です。公共交通機関系のシステムを開発して、日本トップシェアを取るまでに成長させることができました。その次は公務員として、国内外問わずテクノロジー企業の事業創出を支援したり、地域活性化の活動などを行うなど、活動の幅をもっと広げていきました。行政や公務員の枠を超えた規格外のプロジェクトを多数手がけていたことにNTT西日本の中村正敏さん(現:NTTSportict社長)が興味をもってくださって、お声がけいただいたのが入社のきっかけです。当時から「楽しいことで社会を豊かにする」という活動をしていたので、それをもっと広いエリアでやっていけそうだと思い、入社を決めました。
私は肩書が「エンターテインメントプロデューサー」となっているように「楽しいことをベースに、社会課題を解決していく」をテーマにビジネス開発をしています。今、メインで取り組んでいるのはeスポーツです。eスポーツはゲームであると同時に興行であり、世代・性別・地域などを超えて楽しめる、新たなコミュニケーションのプラットフォームにほかなりません。その考えをベースに、eスポーツという究極のコミュニケーションツールを社会にインストールしていくための伝道師として、さまざまな活動をしています。
私自身の取り組み方や姿勢に大きな変化はありませんが、仕事のポテンシャルは大きくなったと感じています。社会を構成する要素のほとんどにNTTグループが絡んでいるので、よりダイナミックに物事を考えられるようになりました。これまで以上にいろいろな切り口で事業のプロデュースできると思っています。それから、私の理念として「傘の中に入れるのではなく、絨毯を敷く」という考えも大切にしていきたいなと。人々や社会にとって便利で快適な環境を、当たり前に用意すること。eスポーツを通して、そのような使命を達成していきたいです。
かつて公務員時代に主催したイベントで「引きこもりの子でもゲームを通じて、人とつながることができるんだ」と大きな可能性を感じた経験があります。一人で黙々とやるRPGではなく、eスポーツは相手がいて成立する、立派なコミュニケーションツールですよね。通信やコミュニケーションという概念を、より身近で楽しく感じさせてくれる側面もあるでしょう。地域・性別・年代を超えて、人と人とのそしてコミュニケーションが生まれ、人々の日常や社会全体を活性化させていく。eスポーツを通じて、そのような世界を実現させていきたいと思っています。
※ 役職・所属組織については、2021年7月1日時点のものです