法人営業部門では、最初は先輩社員に同行しての仕事がほとんどですが、1年経った頃には1人で任される仕事も増えてきます。そしてその後、どんなに小さなことでもいいので、最初から最後まで自分が一人称でやり遂げた仕事を経験すると、それまで少し不安そうだった表情がガラッと変わり、その経験を自分の言葉で語り始められるようになります。若手社員のそんな姿を見ていると、プロの階段を一段ずつ確実に上がっていると感じ、うれしくなりますね。
私は、人材の育成とは、すぐに成果が見えない仕事だと思っています。それでも、若手社員の意識や行動が「受動的な学生」から、「能動的な社会人」へと変化しているのが、はっきり感じられる瞬間があります。それは私たち育成担当へのご褒美とも言える瞬間です。私自身、「若手社員のこれからは自分にかかっている」という使命感を持って育成に取り組んでいますが、それが少しでも果たせたのかなと、うれしく思います。
私が特に新入社員の成長を感じるのは、1年目の5~7月頃に経験する「販売研修」です。お客さまへの飛び込み訪問でフレッツ光を販売する研修ですが、一人ひとりに違った成長が見られます。
たとえば、初めは目標達成に対する意識を実感できなかった新入社員が、同期で唯一、契約ゼロである事実に悔し涙を流したり。あるいは、結果が出ないのでやり方を見直すよう指導されたことに対し、はじめは頑として聞く耳を持たなかった新入社員が、試行錯誤の末に「自分がまちがっていました」とわざわざ電話をくれたり。それぞれが、必要な「気づき」を得ながら成長していると感じます。
若手社員の成長を感じるシーンはいくつもあります。自分のことだけでなく、担当業務全体の課題やあるべき姿を語り始めた時。自分の業務に責任と誇りを持つようになったと感じた時。職場で周囲から一目置かれる存在になっていると思えた時。でも、どれも私の目から見た成長の一例に過ぎません。成長とは一人ひとり違うもの。他人と比べることなく、自分で「成長した」と実感できる日が訪れるまで、焦らず、クサらず、日々の業務に取り組んでもらえたらと思っていますし、我々も育成担当として若手社員がそう思えるように精一杯のお手伝いをしたいと日々考えています。








