このように技術も市場も激しく変化する産業分野で事業を展開した上で、求められるのは変化への対応能力です。
変化に柔軟に対応することは、市場の変化に対して自分を変えていくこと、そう思う人がいるかもしれませんが、私はむしろ逆で、どのような変化にも「ぶれない軸」をもっていることが大切だと考えています。自分のなかの「ぶれない軸」、つまり 「高い志」をもっているということです。それは、日本はどうあるべきかというようなビジョンであったり、自分の働く会社、自分の属している組織は社会のなかで、どのような存在であるべきか、どのように社会貢献していくべきか。そして自分は どのような社会人になりたいのか。そのような「ぶれない軸」をもっているからこそ、変化に直面したときに、自分はどう対応すべきかの答えが出てくるのだと思います。
では、そうした「高い志」をもつにはどうすればよいか。もちろん、そこに明確な答えはありません。しかし、私自身の経験から言えることは、その近道は失敗を恐れずチャレンジすることだと思います。
変化に対して失敗を恐れずチャレンジするためには、既成概念にとらわれない自由な発想が必要です。昨日やったことしかやらない、教えられたことしかやらないという考え方では、何か新しいことをやろうという発想は出てきません。
既成概念をすべて取り払って、あれをやったらどうだろう、これをやったら面白いかなと、自由な発想で考えて、そして実際に行動に移してみる。失敗をしたなら、何が悪かったのかを考え、そこからまた新しい発想を考えてやってみる。それが、新しいものを生み出す原動力になるでしょう。 NTT西日本の事業自体が、道しるべも羅針盤もない世界に踏み込んでいますから、なにより自由な発想でチャレンジしてみることが大切だと思います。
「高い志をもって欲しい」。「失敗を恐れずチャレンジして欲しい」。「既成概念にとらわれない自由な発想をして欲しい」。言葉は違いますが、これらはすべて表裏一体で、不離不可分なことだと思います。
そういったものをもっている人、あるいはもちたいと思っている人に、ぜひNTT西日本に来ていただきたいと、私は考えています。
様々な変化のなかでも、私たちの事業は、つなぐ、伝えることが基本です。
伝えるということを、少し深く考えてみてください。
みなさんは自分の言葉で、人の心に想いを伝えることができているでしょうか。
本で読んだり、人に聞いたことを「語る」ことはできても、「伝える」ことはできていますか。
私は、自分が夢中になって体験したこと、強い想いをもって取り組んだことしか、人には伝えられないと考えています。
学生の皆さんには、ぜひ夢中になって何かに取り組む経験をして欲しいと思います。それは勉強でもいいですし、研究でも、スポーツでもアルバイトでもいい。
目的をもって、その目的に向かって自分のすべてをぶつけるようなもの。その結果が成功であろうと、失敗であろうとそれはどちらでもいいのです。その経験を語るとき、人に想いが伝わり、感動を呼ぶことができるでしょう。
入社した際に「私は学生時代にこんなことに取り組んできました」と言えること、
人の心に伝えられることをぜひ、体験してきてください。
社会に入って仕事に取り組むときも、それは同じです。聞きかじりや、受け売りでは人の心を動かす仕事はできません。
学生の皆さんには、そんな一生懸命の体験をして欲しいと思っています。そして、それをぜひ私たちに伝えてください。伝わるものをもって来て欲しいと期待しています。



