
お客さまや社会に対し、NTT西日本というブランドの価値を高め、ファンになっていただく、あるいは商品を買っていただく。そのためのブランディング・プロモーションを手がけるのが、私たち宣伝担当です。用いるメディアは主に、テレビCMや雑誌・新聞広告、あるいはWeb広告など。調査に基づいて市場動向やターゲット心理をキャッチし、それをもとにコミュニケーション戦略を組み立てて、広告出稿などの宣伝活動を展開していきます。現在の担当内は、NTT西日本のイメージアップを主眼に置いた企業広告を手がけるブランディングチームと、フレッツ光の販売につながる広告プロモーションを担当するフレッツチームに分かれており、私は2年間ブランディングチームを経験した後、2011年5月からフレッツチームに席を置いています。
ブランディングチームで手がけた仕事のうち、特に印象に残っているのが、NTT西日本の社員を実名入りで登場させた企業広告です。最初にコンセプトを練っている時点で、NTT西日本の最も大きな強みである「信頼感」を高める広告にしたいと考えました。そこで私の頭に浮かんだのが、地方の支店勤務時代に、営業や設備の担当者が仕事に向かうひたむきな姿。一人ひとりの社員が、お客さまに対するどんな想いを胸に、どんな姿勢で仕事に取り組んでいるかを、「事実」として見せたい。それが、お客さまを大切にする企業としての信頼感につながるはず。そう考えて、「社員を実名入りで登場させるCM」というアイデアに至りました。
しかし、NTT西日本にはかつてそのようなCMを出した前例などなく、社内で提案を通すのにとても苦労しました。また、私にとっては初めて手がけるテレビCMで、自分の作ったものが「NTT西日本の顔」となって社会に露出することに不安も感じていました。本当にこの表現でいいのだろうか・・・。それでも、自分自身が支店で受けた感銘をお客さまにも伝えたいという強い想いに突き動かされ、途中で心が折れることなく実現までこぎ着けました。

そんな私のチャレンジの先で待っていたのは、想像以上によい結果でした。制作した内の1本はNTT西日本が過去10年に流した30秒間CMのなかで、歴代トップの好感度ポイントをはじき出したのです。消費者からは「嵐のなか、懸命に復旧作業に取り組む姿に胸を打たれた」という感想もいただきました。また、社内からの反響も大きく、CMに登場した本人はもちろん同僚のモチベーションも向上するとともに、お客さまから「CM見たよ」と声をかけられて販売につながるなど、社内プロモーションとしても予想を上回る効果をもたらすことができました。
そして今は、企業広告で高めたブランドイメージを販売につなげるべく、フレッツチームで、より直接的に商品をアピールするプロモーション活動をプロデュースしています。こちらは、NTT西日本の基幹商品であるフレッツ光の販売に直結する広告で、営業部門やマーケティング部門など、関わる人々も非常に多い。そのため、さまざまな立場の意見に素直に耳を傾ける社内的な視点と、移り変わりの速い世の中のトレンドを敏感にキャッチする消費者視点の両方を持つことによって、時流をとらえた広告づくりを心がけています。
広告宣伝は、決まった答えがない仕事で、社内で議論を重ねて一つの案に収れんさせていきます。異動してきた当初は、自分のなかで判断の軸となるものが定まっておらず、もどかしい思いもしましたが、今は、さまざまな情報を自分で一度咀嚼し、それらが世に出たときにどのような反応を生むかを少なからずイメージできるようになってきました。それに伴い、自分なりの仮説を組み立てて、根拠となる裏づけ資料とともに社内のコンセンサスをとっていくという、自分発のアイデアによる広告づくりにも積極的にチャレンジしています。
自分たちで考え、作り上げたものが世の中に出る喜びはこの仕事ならではのやりがいに違いありません。しかしそれ以上に、お客さまとの重要な接点である広告を通して、情報通信のリーディングカンパニーであるNTT西日本が一丸となって取り組んでいることを伝えていく、その使命感こそこの仕事の醍醐味だと思っています。





