
私は現在、和歌山県下の自治体を担当する公共担当SEとして、営業担当と協力しながら、和歌山県の自治体のお客さま(市町村)が抱える課題を解決するためのソリューション提案を行っています。お客さまのニーズに合わせてシステムを組む「システム・インテグレーション(SI)」、システムや関連機器の保守運用を行う「マネジメント・インテグレーション(MI)」、そして最適なネットワーク環境を提供する「ネットワーク・インテグレーション(NI)」の3つのサービスをセットで提案することによって、NTT西日本の強みである総合力を発揮したソリューションをお客さまに提供し、結果として会社の収益の維持・拡大に寄与することがミッションとなります。
特に今、力を入れているのが、私がリーダーを務めている、緊急地震速報受信機の導入推進プロジェクトです。和歌山は地理上、東南海大地震が発生したときに甚大な被害を受ける可能性が高いと考えられていることから、和歌山県内の自治体は以前より災害対策について高い意識を持っていました。そこで私は、県下の公共施設に緊急地震速報受信機を導入して被害を抑える方策を市町村に提案しました。この緊急地震速報受信機は、気象庁が提供する地震動の予報・警報を、NTT西日本のネットワークを介して、受信機設置場所にアラーム音と音声によって即座に伝えるという仕組み。これを導入すれば、大きな揺れがくるまでの何秒かの間に多少なりとも対策を講じることができます。すでに現在、学校をはじめとする県内150拠点以上に導入いただいており、減災対策を市町村の教育委員会や関係部局と一緒になって検討しています。このプロジェクトは2009年から進めているものですが、2011年3月に発生した東日本大震災以降、さらに強い社会的使命感を胸に、取り組んでいます。

私がSEとしてのやりがいを実感した原体験となったのが、入社後に配属となった静岡事業部における、SEとしての最初の仕事でした。
当時、ある市の教育委員会を担当していた私は、過疎地域における小学児童の交流活性化策についてお客さまから相談を受けました。聞くと、その地域では各学年1人ずつしか児童がおらず、児童間のコミュニケーション機会が少ないという問題を抱えていました。これは通信の力でなんとかできるのではないかと直感した私は、テレビ会議システムを用いた遠隔授業による学生コミュニケーションの活性化を提案しました。これは、過疎地域の小学校と都会にある高校とを、学校専用のネットワークで結び、高校生が小学生に遠隔で授業を行うというもので、教育委員会と一緒に検討し、実現させました。導入後、私自身も実際の授業風景を見に行ったのですが、“高校生先生”の話を聴く小学児童の表情が実にいきいきとしているのを見て、お客さまの先のエンドユーザーの喜びを確信し、仕事の達成感を得るとともに、自分の仕事の意義深さを実感しました。当時、先進的な試みとして地元の新聞でも紹介されたことも、大きな達成感につながりました。
緊急地震速報でも、遠隔授業でも、仕事の出発点は、お客さまが抱えている課題です。私は常にお客さまの気持ちになり、相手の課題を自分のものだと捉え、解決に向けて本気で取り組むように心がけています。そのうえで、お客さまに喜んでいただき、かつNTT西日本に利益をもたらす提案をかたちにするのが、SE担当としての私の信条です。そして、さらに言えば、目の前のお客さまに喜んでいただくだけでなく、お客さまの先にいらっしゃる何十万人というエンドユーザーに喜んでいただくことこそ、SEの仕事における最大のやりがいであり、使命だと考えています。実を言うと、就職活動時代、教員の道も検討していました。それもあって、教育現場への貢献には並々ならぬ想いを持っています。過疎地域での遠隔授業、そして緊急地震速報受信機導入と手がけてきましたが、さらなる貢献に向けて、お客さまの次の課題に向き合いたいと思っています。





